2023年度事業報告書
(2023年7月1日から2024年6月30日まで)
Ⅰ 公益目的事業
本年度の各事業は、2023年(令和5年)6月に開催のみなし理事会において承認された2023年度事業計画に基づき、以下の通り実施した。
1.試験研究助成事業
本年度(第45次)の試験研究助成は、研究職在職者を対象とする試験研究助成Aと大学院在学者を対象とする試験研究助成B、および特別研究助成に対し、以下の通り助成を行った。
また、第43次に助成した試験研究の報告書を発行し、関係機関に配布した。
1.1 試験研究助成A
第45次の試験研究助成Aは、計画7件程度に対し、本年度は(一社)日本工作機械工業会からの推薦1件、自薦44件、合計45件の応募があった。前年度から助成金額を改定(200万円→400万円)したことによるものか、前々年度の応募件数18件、前年度の応募件数29件からさらに大きく増加した。
審査委員会による公正かつ慎重な討議を経て助成候補が推薦され、5月の理事会において承認された表1に示す7件の試験研究に対し助成を行った。
また、助成を決定した研究者には、研究成果の実現につながり、併せて今後の研究環境基盤の強化にも寄与することを期待し、審査の過程で討議された見解を「試験研究助成に際してのお願い」と題した文書にし、試験研究助成証書に添付して授与した。助成金額は1件当たり400万円、試験研究の期間は原則1年間となる。間、A-279は2年間とした。研究により得られた成果の報告書は、期間終了後3か月以内(2025年9月末日まで)に提出される。
これにより、当財団がこれまで(第1次から第45次まで)に助成した試験研究Aの合計助成件数は262件となった。
表1 第45次試験研究助成A
管理No. | 試験研究テーマ | 実施機関及び研究代表者 | |
---|---|---|---|
A-285 | 自薦 | マルチモーダルデータベース(MMDB)による工具摩耗状態の可視化技術に支援された工具寿命予測システムの開発 | 岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域 講師 児玉 紘幸 |
A-286 | 自薦 | 炭素繊維強化樹脂(CFRP)に対する 放電形状創成機の開発 |
筑波技術大学 産業技術 学部産業情報学科 准教授 後藤 啓光 |
A-287 | 自薦 | GaNウエハのスラリーレス高能率無歪研磨法の開発 | 大阪大学 大学院 工学研究科附属精密工学研究センター 教授 山村 和也 |
A-288 | 自薦 | 周回増幅光学機構による超高分解能 リニアスケール原理の確立 |
東京大学 精密工学専攻 准教授 道畑 正岐 |
A-289 | 自薦 | エマルション系切削油剤廃液の環境負荷低減を目的とした微生物発電に関する研究 | 鳥取大学大学院 工学研究科 博士研究員 山田 博子 |
A-290 | 自薦 | 非加工領域に意図的に発生させた水素気泡層の絶縁効果による高精度電解加工の実現 | 東京農工大学大学院 工学府産業技術専攻 教授 夏 恒 |
A-291 | 自薦 | ガラスコアサブストレートの超音波振動援用高能率穴あけ技術の開発 | 秋田工業高等専門学校 創造システム工学科 教授 宮脇 和人 |
1.2 試験研究助成B
第45次の試験研究助成Bは、計画3件程度に対して、すべて自薦による5件の応募があった。
審査委員会の公正かつ慎重な選考を経て推薦され、5月の理事会において、表2に示す2件が試験研究として承認され助成を行なった。
助成金額は1件当たり100万円、試験研究の期間は1年で、得られた成果の報告書は、期間終了後3か月以内(2025年9月末日まで)に提出される。これにより、当財団がこれまで(第1次から第45次まで)に助成した試験研究Bの助成件数は31件となった。
表2 第45次試験研究助成B
管理No. | 試験研究テーマ | 実施機関及び研究代表者 | |
---|---|---|---|
A-292 | 自薦 | 砥石肩部による段付きシャフト端面のプランジ研削における仕上面への熱影響と その低減に関する研究 |
岡山大学大学院 自然科学研究科 博士後期課程 高 凌霄 |
A-293 | 自薦 |
超音波振動援用高速テクスチャリング加工装置の開発と有用性の評価 | 長岡技術科学大学 5年一貫制博士課程 高島 孝太 |
1.3 特別試験研究(プロジェクト研究)助成
工作機械技術の最先端に位置する研究テーマを設定し、プロジェクトリーダを公募するプロジェクト研究として、今年度は計画3件程度に対して、全て自薦による2件の応募があった。
審査委員会の公正かつ慎重な選考を経て推薦され、5月の理事会において、表2に示す1件が第7次プロジェクト研究として承認され助成を行なった。
試験研究期間は3年、助成金は3回に分割して支給する計画で、本年度は1回目の支給を行った。
これにより、当財団がこれまで(第39次から第44次まで)に助成した特別試験研究助成は16件、助成A、Bを含めた試験研究助成の総合計は300件となった。
表3 特別試験研究助成(第7次プロジェクト研究)
プロジェクト No. | 研究テーマ | プロジェクトリーダ | 研究期間 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
RU-20 | 静圧軸受の高性能化による超精密工作機械の加工精度向上と消費エネルギー低減 | 神奈川大学 工学部機械工学科 教授 中尾 陽一 |
2024.6~2027.3 |
1.4 第42次試験研究報告書の発行
本年度は、表4に示す2020年度(第42次)に助成した試験研究A3件、B2件、合計5件の成果報告書が提出された。印刷、製本し、関係機関(大学、高等専門学校、4学会、工作機械関連工業会、公的研究機関および国会図書館)に配布した。昨年度から配布先を拡大し、発行部数は各500部としている。
表4 第43次試験研究助成報告書の発行
管理No. | 試験研究テーマ | 実施機関及び研究代表者 | 発行月 | |
---|---|---|---|---|
A-270 | A | プラズマを援用した単結晶GaNウエハの高能率ダメージフリードライ研磨プロセスの開発 | 大阪大学大学院 工学研究科 助教 孫 栄硯 |
2023.8 |
A-271 | A | 電磁場印加型粘弾性流体 ホイールと 超精密平面研削 ・ 研磨装置の開発研究 |
富山高等専門学校 機械システム工学科 准教授 山本 久嗣 |
2023.8 |
A-272 | A | 工作機械高速主軸軸受のための高速回転時における各種射出樹脂保持器材料の摩擦・摩耗特性評価 | 富山県立大学 工学部 機械システム工学科 准教授 宮島 敏郎 |
2023.9 |
A-273 | A | 連続発振レーザによるガラスの3次元 細穴加工法の開発 |
千葉大学大学院 工学研究院 教授 比田井 洋史 |
2023.9 |
A-274 | A | スプライン曲線を指令とする多軸工作機械の振動抑制を目的とした軌跡生成法 | 東京工業大学 助教 田島 真吾 |
2023.10 |
A-275 | A | 工作機械のためのFEM熱変形シミュレーションの高精度計算技術の開発 | 長岡技術科学大学 教授 田辺 郁男 |
2023.8 |
A-276 | B | 一般的工具で切削加工可能なTi2AlC セラミックスを用いた軽量耐熱セラミックスねじ部品の開発 | 長岡技術科学大学大学院 山口 直也 |
2023.8 |
1.5 プロジェクト研究の進捗
2016年度に承認され、2017年度から特別試験研究としてスタートしたプロジェクト研究は、本年度は第2次の1研究、第3次の2研究が終了し報告書が提出された。このうち1件は二重投稿を回避するため論文発表後の発行とし、2件について1.4の報告書とともに関係機関配布した。
第3次の研究のうち「加工空間の熱流体工学的考察に基づく研削加工の高度化」(RU-09)の成果発表会が(一社)日本工作機械工業会技術委員会・研究開発部会第56回産官学技術懇談会(特別講演会)として、群馬大学林教授ほかプロジェクト参加メンバーにより、3月26日(火)に機械振興会館にて開催された。Webとの併用により延べ参加者は約57名とのことであった。
第2次から第5次のプロジェクト研究は、新型コロナウィルス感染拡大による学校閉鎖や移動自粛要請の影響が残り、一部の研究について研究期間延長の申請があり承認している。
表5に第1次から第7次のプロジェクト研究一覧を示す。
表5 プロジェクト研究の進捗
Proj.No. | 試験研究課題 | P.リーダ | 期間 | |
第1次 | RU-01 | 動的切削過程の非線形性に関する研究 | 東京電機大学 教授 松村 隆 |
研究終了 報告書提出、配布済 |
RU-02 | スポーツを可能とする人工股関節の研究開発 | 東京大学 教授 光石 衛 |
研究終了 報告書提出済 |
|
RU-03 | 超音波振動援用プラズマ放電研削法の開発と機能性マルチスケールテクスチャリング創成 | 東北大学 教授 厨川 常元 |
研究終了 報告書提出、配布済 |
|
RU-04 | 超精密ハイブリッドマシニングシステム | 東京工業大学 教授 新野 秀憲 |
研究終了 報告書提出、配布済 |
|
第2次 | RU-06 | 高速用爪チャックのコンパクト化及び機能・性能の向上 | 東京大学 教授 割澤 伸一 |
研究終了 |
RU-07 | 双主軸形工作機械の工程設計 | 東京農工大学 准教授 中本 圭一 |
研究終了 報告書提出、配布済 |
|
RU-08 | 砥石/工作物の干渉現象に基づく研削加工のびびり振動に関する研究 | 岡山大学 教授 大橋 一仁 |
研究終了 報告書提出、配布済 |
|
第3次 | RU-09 | 加工空間の熱流体工学的考察に基づく研削加工の高度化 | 群馬大学 教授 林 偉民 |
研究終了 報告書提出、配布済 |
RU-12 | ターンミーリングの重切削性能の向上 – 不等リードフライスの利用と無次元安定線図の適用限界 |
鳥取大学 教授 佐藤 昌彦 |
研究終了 報告書提出済 |
|
第4次 | RU-10 | 工作機械の性能評価結果と実加工能力との関係に関する研究 | 神戸大学 准教授 佐藤 隆太 |
研究終了 |
RU-15 | センサー・フュ−ジョンによる加工空間のインプロセス認識 | 東京農工大学 教授 笹原 弘之 |
研究終了 | |
第5次 | RU-13 | 超平坦化・ランダム研削面を実現する革新的Do-It-Yourself 工具による高付加価値加工システムの開発 |
秋田県立大学 教授 鈴木 庸久 |
2022.1~2024.12 |
RU-14 | 加工点およびその周辺環境迄を考慮した全体論的な加工理論の構築と実践 | 東北大学 准教授 水谷 正義 |
2022.4~2025.3 | |
第6次 | RU-17 | 加工メカニズムの解明と除去効率向上による 放電加工の高速化に関する研究 |
東京大学 教授 国枝 正典 |
2023.4-2026.3 |
RU-18 | その場観察に基づく工具-被削材界面の摩擦現象の理解とその応用 | 大阪大学 准教授 杉原 達哉 |
2022.9-2025.9 | |
RU-19 | 実用化の進んでいる革新的なドリルの切削特性 -ドリル刃形状による耐びびり振動特性と深穴加工特性の向上 |
東京電機大学 教授 田村 昌一 |
2023.6-2026.5 | |
第7次 | RU-20 | 静圧軸受の高性能化による 超精密工作機械の加工精度向上と消費エネルギー低減 |
神奈川大学 教授 中尾 陽一 |
2024.6-2027.3 |
2.表彰事業
工作機械技術振興賞として、原則として2023年度に発表された工作機械技術関連の論文を対象とした論文賞および奨励賞の表彰を行った。
2.1 工作機械技術振興賞・論文賞
本年度は(一社)日本機械学会、(公社)精密工学会、(公社)砥粒加工学会および(一社)電気加工学会の国内4学会と臺灣機械工業同業公会(台湾)、韓国精密工学協会(韓国)に推薦を依頼した。また公募では所属機関の長による推薦を求め、募集を行った。
応募件数は国内4学会からそれぞれ4件、3件、4件および1件、所属機関長推薦が8件の合計20件。韓国、台湾からの応募は無かった。
審査委員会において公正かつ慎重な審査を経て論文賞推薦候補を選出、5月の理事会において表6に示す3件の論文を論文賞として決定した。
対象論文は工作機械の技術の進歩に寄与するところ大であり、第45回工作機械技術振興賞・論文賞として著者全員に賞状ならびに金50万円/件を贈呈し、表彰した。
これにより、当財団がこれまで(第1次から第45次まで)に贈呈した工作機械技術振興賞・論文賞の合計は、論文数267件、受賞者数940名となった。
表6 第45次工作機械技術振興賞・論文賞
論文題名 | 著者名 | 所属機関 | 掲載誌 |
---|---|---|---|
Development of a two-step stylus with elastic hinge for microstructure measurement to improve sensitivity and vibration characteristics | 村上 洋 村上 広樹 甲木 昭雄 佐島 隆生 内山 晃介 |
北九州市立大学 〃 九州大学 〃 北九州市立大学 |
Precision Engineering, Volume 80, March 2023, Pages 72-81 |
工具刃先温度のリアルタイム推定のためのModel Order Reduction を利用したバーチャルセンサ |
高野 昌宏 新谷 正義 宮川 広康 吉田 勇太 廣崎 憲一 |
石川県工業試験場 | 日本機械学会論文集, 89 巻928 号,2023 年, p. 23 00159 |
Block processing time-based programming for high-speed, high-precision 5-axis machining | 大槻 俊明 笹原 弘之 |
東京農工大学大学院 | Precision Engineering, Available online 23 February 2024 , 53 ページ |
2.2 工作機械技術振興賞・奨励賞
奨励賞も(一社)日本機械学会8支部、(公社)精密工学会、(公社)砥粒加工学会および(一社)電気加工学会の国内4学会の各学生会が主催した卒業研究発表会の講演論文集より、工作機械技術に関連する講演論文を審査対象とした。それぞれ48件、53件、24件および6件の合計131件を抽出し、公正かつ慎重な審査を経て奨励賞推薦候補を選出、5月の理事会において表7に示す6件の研究発表を奨励賞として決定した。
対象論文は工作機械の技術の進歩に寄与するところ大であり、第45回工作機械技術振興賞・奨励賞として著者全員に賞状ならびに金30万円/件を贈呈し、表彰した。
また発表学生6名には、書籍「-もっと知りたい物つくり-工作機械の知られざる物語」(伊東誼著、(株)スマッシュ発行)を贈呈した。
これにより、当財団がこれまで(第1次から第45次まで)に贈呈した工作機械技術振興賞・奨励賞の合計は、論文数428件、受賞者数1,595名となった。
表7 第45次工作機械技術振興賞・奨励賞
発表学会 | 発表者・指導教官 | 所属機関 | 論文題名 | |
---|---|---|---|---|
精密工学会 | (学) | 津田 樹 伊東 聡 神谷 和秀 松本 公久 |
富山県立大学 | 形状偏差の自律的測定を導入したCMMプローブ球の精密測定 |
砥粒加工学会 |
(学)
|
円谷 優介 吉田 凜太朗 稲澤 勝史 大森 整 伊藤 伸英 |
茨城大学 茨城大学 栃木県 理化学研究所 茨城大学 |
光造形方式3Dプリンタを用いた定圧研削用複合ボンド砥石の製作と加工特性評価 |
日本機械学会 北陸信越 |
(学) | 松山 雄樹 藤谷 龍之介 上田 菜緒 加藤 秀治 |
金沢工業大学 | ラジアス工具を用いた医療用コバルトクロム合金の高速加工に関する研究 |
日本機械学会 関西 |
(学) | 橋本 治樹 藤田 隆 |
近畿大学 | ファイバーコンディショナーによるCMPパッド表面の微細化処理技術の研究 |
日本機械学会 中国四国 |
(学) | 松本 虎太郎 藤枝 幸大 山口 篤 岡田 晃 |
岡山大学 岡山大学大学院 兵庫県立工業技術センター 岡山大学 |
つり下げ電極を用いた放電加工によるAM造形穴のサポート除去 |
電気加工学会 | (学) | 石戸 勝利 伊藤 幸弘 |
東京都立産業技術 高等専門学校 |
電解液ジェットを用いた付加加工における重ね合わせの原理を用いた形状創成 |
注:(学)は卒業研究発表学生
2.3 第45回工作機械技術振興贈賞式、講演会および技術交流会の開催
2024年6月18日(火)第一ホテル東京において開催し、工作機械技術振興賞・論文賞、奨励賞の表彰を行った。また同時に、試験研究助成A、Bおよび特別試験研究助成の対象者に対し、助成証を授与した。
表彰式に続き、工作機械技術振興賞・論文賞を受賞した2名による技術講演会を行った(表8)。
講演会の終了後、約90名の出席を得て、技術交流会を立食パーティーにより開催した。
表8 第45回工作機械技術振興賞贈賞式記念技術講演会
講演テーマ | 講演者 |
デジタルツインの応用事例 -工具刃先温度のバーチャルセンサー |
石川県工業試験場 主任研究員 高野 昌宏 氏 |
光ファイバプローブを用いた微細形状測定機の開発 | 北九州市立大学 国際環境工学部 教授 村上 洋 氏 |
3 国際会議支援事業
3.1 海外国際会議参加支援
海外で開催される工作機械技術に関する国際会議に参加し、自らの試験研究の成果の発表を希望する若手の研究者や学生を支援するため、1年を4期に分け公募を行った。
通期12件の応募があり、諮問委員会による審査および理事長の決裁を経て8件を採択とし、表9のとおり35万円以内での実費助成を行った。
当財団がこれまで(第28次から第45次まで)に行った支援は合計123名となった。
表9 第45次国際会議開催支援
募集期 | 氏 名 | 参加会議名 | 開催期間 | 発表論文タイトル | |
2023-4 | 熊谷大樹 | 岐阜大学大学院 自然科学技術研究科 | IEEE2023 | 2023/11/12-16 | Manufacturing of cylindrical-shaped CVD-SiC Mold Material for High-resolution Glass Lens |
石田凌大 | 神奈川大学大学院 | Annual Meeting of American Society for Precision Engineering | 2023/11/12-17 | TEMPERATURE CONTROL OF BUILT-IN MOTOR SPINDLE AND RESULTANT THERMAL DISPLACEMENT |
|
平尾蒼臣 | 神奈川大学 工学専攻機械工学領域 修士課程 |
ASPE2023 | 2023/11/12-17 | STUDY ON MICRO-TEXTURE GROOVING OF ACRYLIC GLASS FOR SUBMERGED SOLAR PANELS | |
廖 一夫 | 東京大学 工学部 機械工学科4年 | The 10th International Conference of Asian Society for Precision Engineering and Nanotechnology | 2023/11/21-24 | Vibrational Monitoring and Analysis of Tool Wear Mechanism in High speed Micro g rinding | |
2024.2 | 會田優希 | 東京電機大学大学院工学研究科 修士課程(博士前期課程)1年 |
Euspen 24th International Conference & Exhibition | 2024/6/10-14 | Three-dimensional observation and morphological analysis of inclusions in a Ni-Co-based superalloy using the serial sectioning method |
2024.3 | 関岡将天 | 同志社大学 理化学研究科 機械工学専攻 |
International Symposium on Flexible Automation (ISFA2024) | 2024/7/21-24 | CONSTRUCTION OF ROBOT DRILLING SYSTEM FOR LARGE SCALE WORKPIECE BASED ON OFFLINE PROGRAMMING |
窪嶋竜太 | 上智大学大学院 理工学研究科 修士2年 |
3rd CIRP Conference on Composite Material Parts Manufacturing | 2024/9/25-27 | Experimental study of electrical discharge-assisted turning for UD CFRP under low voltage condition | |
Zhang Qingrong | 東京農工大学大学院工学府 機械システム 工学専攻 博士後期課程 D2 |
International Conference on Precision Engineering and Sustainable Manufacturing (PRESM 2024) | 2024/7/ 7‐12 | Analysis of Time Variation of the Experimentally Obtained Current Waveforms to Identify the Equivalent Circuit Parameters in ECM |
3.2 国際会議開催支援
国内で2年以内に開催する国際会議の支援を行なうもので、通期で2件の応募があり、諮問委員会による厳正な審査および理事長の決裁を経て2件とも採択とし、表10のとおり50万円の助成を行った。
これにより当財団がこれまでに(第36次から第45次まで)に行った支援は合計18件となった。
表10 第45次国際会議開催支援
開催会議名 | 申請者 | 開催期間 | 開催場所 | 備考 |
ICPE2024 | ICPE2024 実行委員長 高偉 |
2024 /10/23 ~10/27 | 東北大学大学 センタースクエア |
20th International Conference on Precision Engineering (ICPE2024) 主催:公益社団法人 精密工学会 |
Smart MADE 2024 | 大阪大学接合科学研究所 教授 桐原聡秀 |
2024/4/10~4/12 | 大阪大学 中之島センター |
3rd Global Conference and Exhibition on Smart Additive Manufacturing, Design & Evaluation (Smart MADE 2024) 主催:大阪大学接合科学研究所 |
Ⅱ.庶務事項
2023年度に行った庶務事項は、次のとおりである。
1.会議開催
1.1 理事会
回 | 開催日 | 場 所 | 議 題 |
---|---|---|---|
第154回 | 2023年8月10日(水) | みなし理事会 | 1. 第141回定時評議員会の招集(承認事項) 1-1 2022年度事業報告および決算 2-2 任期満了による理事、評議員選任候補者 |
第155回 | 2023年9月5日(火) | 第一ホテル東京 フローラの間 |
1.代表理事、業務執行理事等の選任(承認事項) |
第156回 | 2023年9月5日(火) | 第一ホテル東京 フローラの間 |
1. 顧問、委員および事務局長の選任(承認事項) 2. 評議員会の開催(承認事項) 3.謝金規程の一部改定(委員への謝金額の改定)(承認事項) 4.2023年度予算の修正(承認事項) 5.代表理事、業務執行理事の業務執行状況報告(報告事項) 6.故前田理事への退任慰労金支給(報告事項) |
第157回 | 2024年5月21日(火) | 第一ホテル東京 フローラの間 |
1. 第45次表彰事業の承認(承認事項) 1-1 工作機械技術振興賞 論文賞、奨励賞 2. 第45次試験研究助成の承認(承認事項) 2-1 試験研究助成A 2-2 試験研究助成B 2-3 特別試験研究助成 3. 贈賞式実施について(承認事項) 4. 理事長、専務理事の業務執行状況報告(報告事項) |
第158回 | 2024年6月18日(火) | 第一ホテル東京 フローラの間 |
1.2024年度事業計画および収支予算(承認事項) 2.(株)牧野フライス製作所第85回定時株主総会における議決権の行使(承認事項) 3.2024年度定時評議員会の開催(承認事項) |
1.2 評議員会
回 | 開催日 | 場 所 | 議 題 |
---|---|---|---|
第141回 | 2023年9月5日(火) | 第一ホテル東京 フローラの間 |
1. 2022年度事業報告および決算(承認事項) 2.任期満了による評議員、理事の選任(承認事項) |
第142回 | 2023年9月5日(火) | 第一ホテル東京 フローラの間 |
1. 顧問、委員および事務局長の選任(報告事項) 2. 定款の一部改定(承認事項) 3.監事の報酬額の改定(承認事項) 4.謝金規程の一部改定(委員への謝金額の改定)(報告事項) 5.2023年度予算の修正(報告事項) 6.代表理事、業務執行理事の業務執行状況報告(報告事項) 7.故前田理事への退任慰労金支給(報告事項) |
第143回 | 2024年5月21日(火) | 第一ホテル東京 フローラの間 |
1. 第45次表彰事業の承認(報告事項) 1-1 工作機械技術振興賞 論文賞、奨励賞 1-2 工作機械技術振興賞 人材育成賞 2. 第45次試験研究助成の承認(報告事項) 2-1 試験研究助成A 2-2 試験研究助成B 2-3 特別試験研究助成 3. 贈賞式実施について(報告事項) 4. 理事長、専務理事の業務執行状況報告(報告事項) |
第144回 | 2024年6月18日(火) | 第一ホテル東京 フローラの間 |
1. 2024年度事業計画および収支予算(報告事項) 2. (株)牧野フライス製作所第85回定時株主総会における議決権の行使(報告事項) 3.2024年度定時評議員会の開催(報告事項) |
1.3 審査委員会
回 | 開催日 | 場 所 | 議 題 |
---|---|---|---|
第134回 | 2024年3月19日 | 機械振興会館 | 工作機械技術振興賞・論文賞推薦候補の選定 |
第135回 | 2024年4月16日 | 機械振興会館 | 工作機械技術振興賞・奨励賞推薦候補の選定 |
第136回 | 2024年5月14日 | 機械振興会館 | 試験研究助成A、Bおよび特別試験研究助成の選定 |
1.4 諮問委員会
回 | 開催日 | 場 所 | 議 題 |
---|---|---|---|
第1回 | 2023年9月 | メール会議 | 海外国際会議参加支援2023年4期の審査(4件採択) |
第2回 | 2023年10月 | メール会議 | 国際会議開催支援1件の審査(ICPE2024 採択) |
第3回 | 2023年12月 | メール会議 | 国際会議開催支援1件の審査(Smart MADE 2024 採択) |
第4回 | 2024年3月 | メール会議 | 海外国際会議参加支援2024年2期の審査(1件採択) |
第5回 | 2024年6月 | メール会議 | 海外国際会議参加支援2024年3期の審査(3件採択) |